スタッフブログ
英設計では、全棟全物件、現場で気密測定を行います。
やはり、
同じ木造住宅で、軸組み工法で設計していても、
現場ごとに、多少「漏気(すきま風)」が発生する場所にばらつきがあります。
理由として考えられることは、
・木材の加工精度の差 (マシンカットでも差は出ます)
・天候や気温、湿度による木材のわずかな収縮状況の差
・施工途中に挟まってしまう、わずかな木材の破片など・・・
理由はそれぞれではありますが、
住まいは、工場の無菌室で作られるわけではないので、
現場で「生もの」として、創り上げられています。
モデルハウスと同じだから、同じ気密性能、
ということは決して無いのです。
作る人の手が違えば、当然に変わってきます。
予期しない部分が、うまく施工できていない、ということがあるかもしれません。
気密が悪い部分、というのは、目に見えないのです。
だから、気密測定が重要なのです。
しかも、最近の英設計では
お施主様にもご参加いただいて気密測定を行います。
当たり前のようにやっているけれど、
よくよく考えると、もし現場で気密が取れなかったら・・・
と思うと、ドキドキしますね。
目の前で測定するのですから。
でも、「気密の勘所」は、
現場の職人さんも、英設計も抑えるべきところが分かってきているので、
C値=0.4 以下はスタンダードになっています。
直近の気密測定も、
・C値 = 0.1
・C値 = 0.2
・C値 = 0.2
と、順調です。
(写真の上から、4段目の C=0.1 cm2/m2 が気密性能です)
気密がすべてではないですが、
暖かい住まいを計画するうえで、
断熱を語る前に、気密処理がしっかりとできていないと、
机上の断熱性能になりかねません。
設計をした断熱性能を実現するための、
大切な指標としての、気密測定があると思います。
だから、英設計は、
気密測定を重要な施工の検査として位置付けています。
ちなみに、
まわりの建物から冬に日影をもらわないようにして、
日射取得を最大限確保することも超重要です!