スタッフブログ
クロス下地に採用している、
石膏ボードメーカーの吉野石膏さんと打合せを行いました。
なんでも、新商品が出るとのこと。
これ、すごくよさそうです。
かねてから、
採用してる「タイガーEX」という
耐力壁として、外壁パネル材なのですが、
これが、軽量化されて、
性能が向上して再リリースされるとのこと。
従来品より5kg減量!
これは、大きい。
施工にも、建物にとっても良いことです。
非常に透湿性が高く、
室内、室外の湿気が一年を通して多い、信州では、
非常に外壁の「壁内結露」の対策をしておく必要があります。
そこで、
この吉野石膏の「タイガーEX」シリーズは、
耐震性も良くて、
パネル材料としての、透湿抵抗値も低く、
壁内結露の防止に貢献する材料になります。
逆にOSB合板、や構造用合板などを採用している場合は、
外壁の壁での透湿抵抗が高すぎるので、
外壁内部の湿気を逃がすことができませんので、
湿気を入れない。ということが前提の設計になります。
外壁内で、湿気を吸うけれどその部分が、
結露の考慮されていないことがありますので、
OSB合板や、構造用合板の採用時には、
外壁の構成上の注意が必要です。
室内防湿フィルムを採用すれば、
大丈夫、ということにならない場合があります。
【透湿抵抗値】
(単位は置いておいて、数値で比較)
タイガーEX 【0.00066 (m2・s・Pa/ng)】
タイガーEXハイパー 【0.00065 (m2・s・Pa/ng)】
ダイライト(9mm) 【0.0011 (m2・s・Pa/ng)】
モイス(0~50%) 【0.00306 (m2・s・Pa/ng)】
モイス(50~100%) 【0.00111 (m2・s・Pa/ng)】
OSB合板 【0.02 (m2・s・Pa/ng)】
構造用合板 【0.011 (m2・s・Pa/ng)】
(参照:「旭ファイバーグラスさま」(各種材料の透湿率 透湿比 透湿抵抗)
といった具合に、
透湿抵抗値が高い材料ほど、
湿気を通しにくいものになります。
とても小さい数字に見えますが、
「細かいことこだわって言うなぁ・・・」
「こだわりすぎじゃない?」
といわれるかもしれませんが、
タイガーEXハイパーとOSB合板では、30倍も透湿抵抗値が異なり。
OSB合板のほうが、湿気を30倍通しにくいものになります。
その反面、断熱性能が向上しやすい。
というメリットがあるのですが、
設計上、結露対策を各所でどのように検討しているか、
しっかりと検討しておく必要があります。
このほかにも、
メーカーさんから直接新商品の提案を受けることがあります。
設計事務所の独自の考え方に固執しないで、
あらゆる情報を集めて、
日々、ブラッシュアップして、
カスタマイズして、よりよい住まいの形を検討しています。
日々、勉強~