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上棟が完了して、
断熱材を施工する前に、検査をします。
耐震性能にかかわる部分の検査になります。
柱や梁を固定してる金物が、設計図通りに選定され、固定されているか。
実は、一か所ずつ検査をしてチェックをしていきます。
大工さんが施工完了した後、
設計事務所が現場が図面通りに施工されているか、検査する。
これが、「監理」(かんり)という検査になります。
断熱材を施工してしまうと、
断熱材の中の金物は、見ることができなくなってしまうので、
このタイミングで、チェックをしていきます。
筋交いという耐震材料も、
しっかりと定められた金物で固定されていて、
初めて強度が確保されるのです。
サイズもしっかりと確認をしていきます。
すべての構造金物(N値金物)が、図面通りに施工されて、
初めて耐震等級3を確保することができます。
筋交いや、耐震パネル(構造用合板)だけが、
既定の数量施工されていれば、OK、ということではないのです。
耐震パネルの構造用合板も、
釘の間隔も重要な要素になるので、
一か所ずつチェックをしていきます。
建築は、いくつものパーツが織り重なって一つの住宅を成します。
一つ一つのパーツや存在に注意をしながら、
現場を進めていき、調整が必要になります。
設計事務所が検査をして、
第三者検査員に、二重チェックをします。
「第三者検査員を入れているから大丈夫です。」という謳い文句を耳にすることがありますが、
本来、自社検査を行って、
そのうえで、第三者検査を行う。
本来、自社検査で問題なければ、第三者検査は必要ないのです。
保険のために、あくまで第三者検査員を入れているのであり、
第三者検査員が、すべてをチェックするわけではないのです。
ちなみに、
第三者検査員は、定められた箇所のみしか検査しないので、
建物のすべてを検査しているわけではありません。
しっかりと設計した設計事務所が検査することが本来重要なのです。
構造金物の検査が完了して、
いよいよ断熱材の施工に移ります。
そしたら、気密測定だ!