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先日、茅野市宮川味噌蔵のある家に2年目点検にお伺いいたしました。

9月というのに、少々熱い日差しの日でした。

建物廻りの下水管や、水道メーターから外壁の不具合などないかを確認していきます。

下水マスの蓋を開けて、排水のつまりがないか、
油が固着していないかを確認していきます。

意外と、冷水利用の多い夏に、下水で油汚れが固まって流れが悪くなる。
ということもあるので、
お施主様にも、蓋を開けた状態を一緒に確認してもらいました。

建物の外回りにある、下水の蓋は、マイナスドライバーで簡単に開けることができます。
ぜひ、点検してみましょう。

その他、基礎の不具合が出てないかをチェックしたり、
室内に入って、床下をチェックしたり。
天井裏を除いて雨漏れがないかどうかを確認していきます。
不具合があるようでしたら、きちんと報告をしていきますが、
現時点では不具合は確認されませんでした。

天井裏の様子も、断熱材がしっかりと密着していて、
問題なし。
手前にあるホース状のものは、
将来太陽光設備を取り入れる場合用の、配線用のダクト。

これで、外壁に穴を新たに開ける必要がありません。
これも、最初にしっかりと計画しておくとできることです。

室内は、温度 27℃、湿度 57%と、
熱中症予備温度帯なので、
動くと少々熱い感じもしますが、

エアコンも使うことなく、外気を取り入れながらの生活が可能でした。

その時の、外気温度の様子は、、、

建物廻りの砂利敷きでは、、、
なんと、「50℃!!!」

垂直に太陽の陽ざしが当たるところは、さすがに熱いですね、、、

外壁気温は、
軒の出が浅いところで、33.7℃
軒の出が深いところでは、28.3℃

日射の遮蔽パッシブ効果がきちんと現れていました。

きちんと陽ざしを遮ることで、
地面の50℃と比べると、21.7℃も差が出ています

効果があるな。
と実感できた瞬間でした。

そして、ふと思い出したのは、
工事中に、気密測定をしていた時に、
現場で断熱状態の室温を計測していた時も、

屋根が 45℃ で 室内壁面の温度が25.7℃だったのを思い出しました。

その時も、外壁と室内で20℃近い温度差が生まれていました。

やはり、途中でしっかりと計測をして、
性能を見えるかして進めるということは大切だということを感じます。

デジタル化が進んできますが、
計算値だけの性能にとらわれることなく、
現実世界できちんと性能が確保できるように、
「監理」をしっかりとしていきます。

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【平屋】断熱構造見学会(松本市)