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明日も、寒い一日のようですが、第39回目の「賢い住まいづくりの勉強会」を開催します。
テーマは、「賢い住宅ローンの組み方」のお話です。
「住宅ローン」のことは、最近なんだか複雑になってきて、さっぱり分らなくなってきましたが、
実は、国が景気刺激策として、私たちが家を建て易いように、様々な形での優遇処置を設けている
からです。
家を購入した人は、その年の年末に住宅ローン減税があります。
年末のローン残高に控除率をかけた金額を一定期間所得税額から控除する制度。
1986年に「住宅取得促進税制」という形でスタートしました。
当時は控除額は3年間で60万円ほどだったそうです。
その後、1999年から2001年あたりまで、バブル期の中、「住宅ローン控除制度」として、過去最大の
控除額587.5万円にもなりました。
しかし、その後は景気も回復したため、減税額も縮小されていきました。
2008年には、160万円にまで落ちこみました。
しかし、2008年後半から景気の落ち込みが大きく進んだため、国は「住宅ローン減税」の大幅な拡充に
踏み切りました。
●最大500万円の住宅ローン控除とは・・・
対象住宅ローン残高が、2008年までは2000万円だったのが、
2009年から5000万円まで引き上げられました。
また、控除期間は10年間変わらず、借入れ額の1%を控除するものです。
つまり、5000万円以上の住宅ローン残高が10年間続く人が、最大500万円の控除が受けられる人です。
5000万円×1%×10年間=500万円の控除額になるのです。
ただし、この優遇(5000万円まで対象とする)のは、2009年~2010年までの2年間だけ。
2年後の2011年からは、毎年1000万円づつ減っていきますから、控除額も100万円づつ減ります。
●最大600万円の長期優良住宅の住宅ローン控除とは・・・
今注目の「長期優良住宅」は、減税処置もすごいです。
上記と同じ条件の人が、10年間の控除が最大500万円+100万円=600万円の控除が受けられます。
5000万円×(1%+0.2%)×10年間=600万円ということになります。
つまり、「長期優良住宅」を建築した人は、プラス0.2%上乗せになるわけです。
対象者は、2009年~2011年に建築した人です。
つまり、長期優良住宅の優遇0.2%は、2011年(平成23年)までに建築した人しか得られない控除です。
今年8月にスタートした「長期優良住宅」は、家の耐久性や省エネ性を高めた家を建築するため、
建築コストが多少かさむため、手厚い優遇になっています。
しかし、「良い家を造って、手入れをして、長く住む」 という大きな目的があるのです。
一生住む皆さんの家を、どうお考えになりますか?
住宅ローンが払い終ったら、子供たちの時代になっているでしょう。
でも、また建て替えることを考えるような家づくりは、次の世代の子供たちはできるでしょうか?
できれば、そのまま手入れをしながら、住み続けられる家を残してあげたいですね。
そんな家づくりが、「長期優良住宅」です。