スタッフブログ
当社で「長期優良住宅」の認定を受けてお建てになった
お客様達は、3月15日までの確定申告を済ませて
所得税減税などを受けられた方が何人かいらっしゃいます。
この減税措置も平成25年12月31日までで終了です。
しかし長期優良住宅のメリットは、この減税措置だけでは
ありません。
我が家を手にするために住宅ローンを最長35年組むわけ
ですから、その間に基本構造や雨漏り等で手直しが必要に
なるような家では困ってしまいます。
これからの時代を考え、3世代住み続けられる家づくりをする
必要を国が提案したのが、この「長期優良住宅」なのです。
寒い信州の家づくりに断熱は欠かせないものです。
寒い冬ばかりでなく、夏の暑さ対策も重要になってきています。
そのようなことから、「長期優良住宅」の断熱性能はどのように
考えられているかについてお話しました。
断熱材といっても、いろいろな種類があり、どれを採用するかは、
設計者の判断になります。
また、断熱材ばかりに気を取られがちですが、実は窓からの
寒さ・暑さもの影響も重要なポイントです。
規定では、「二重ガラス・ペアガラス」とされていますが、それだけ
では十分とは言えないと所長は指摘します。
窓の性能を上げなければ、決して寒さ暑さ対策にはならないのです。
また、省エネルギー性として等級4が規定とされていますが、
仕様規定と性能規定とがあり、ほとんどが仕様規定にあるものを
採用すれば等級4と認定されます。
しかし、性能規定(Q値:熱損失係数(W/㎡k)で計算された根拠の
ほうが正確に表すことができます。
つまり、Q値で我が家の断熱性能の高さが分かることになります。
断熱性能の基準は地域ごとに決められています。
○次世代省エネルギー基準
地域 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ
Q値 1.6 1.9 2.4 2.7 2.7 3.7
松本平周辺では・・・
塩尻市・朝日村・山形村・・・・・Ⅱ地域に指定 松本市・安曇野市・・・・・Ⅲ地域に指定
○長期優良住宅の場合・・・・・・Q値1.9以下 ・・・・Q値2.4以下
○ふるさと信州・環の住まい・・・Q値1.5以下 ・・・・Q値1.9以下
以上のような数値をクリアすると断熱性能の高い家として認定されることになります。
「しっかり造って、手入れをして、永く住む」
デザインや使い勝手も大事な要素ですが、家の性能のこともしっかりと考えた家づくりが求められています。
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さて、次回の勉強会は・・・
● 第70回 「住宅ローンの借り方」
日時: 平成24年 4月22日(日) 13:00~15:00
場所: パナソニック・リビングショウルーム松本 (駐車場あり)
※小さなお子さんづれでもOKです。
家の計画よりも、まず住宅ローンについてしっかりと考えてから進めましょう。
ご参加ください。