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友人の大沢氏の立ち上げた全国相続協会相続支援センターが
一般社団法人となり、今日はその設立記念講演会を松本芸術館
小ホールにて、堀田力氏をお招きして2時間の講演が開かれました。
堀田氏は、皆さんもご存知のとおり、あのロッキード事件で田中角栄
元首相と戦った当時の特捜部検事です。
今は、その頃の厳しい検事の面影はなく、やさしく人を受け入れるような
穏やかなお人柄になられていました。
検事職を退いたあとの人生をどのように過ごしていこうかと悩まれた時、
人を支え、喜ばれる人生を歩もうと思ったときに気持ちが軽くなったそうです。
今では、弁護士の傍ら、さわやか福祉財団の理事長をはじめ、多くのNPOを
立ち上げ、これからの高齢化社会における問題に取り組んでおられます。
また、現代の親子関係において、2パターンの育て方を話されました。
①親の手で最後まで育て上げた子は自立しない。
②親の手で最後までは育てなかった子は自立している。
①の子は、親を引き取らない。
②の子は、自分を生んでくれたことに感謝する。
大事なことは、子どもをしっかり自立するように育てる ・・・・・ 自分ひとりで生きていくのよと言い聞かせる。
親の財産を子に残すようなこと、またその財産を子が当てにするようなことではダメだと。
お世話になる地域や団体に寄付するのもよし。
大事なことは、自分がこれから住んでいく所で、どのように生きていくのかを考えることだそうです。
氏の講演のあと、コーディネーターの大沢氏により、堀田先生と横内祐一郎氏の対談が行われました。
ロッキード事件の裁判での田中角栄氏のエピソードもご披露されました。
堀田先生が最後におっしゃったお話がとても印象に残りました。
「ここに立たせていただき、私の心を受け止めていただき本当に嬉しかったです。
人と人のつながりは財産です。
人の人生は、「自分の人生の中でどれだけ人を幸せにしたか?」 それで決まります。」
氏のご両親はお二人とも英語の教師でした。
お父様が死を迎える時、「これから何処へいくのだろう」と不安な心境になられた時、
晩年、ボランティアで英語を子ども達に自宅で教え続けたことで、多くの子ども達が成人になっても慕い続けたこと、
どれだけの子どもたちを助け、喜びの人生だったかをお父様に話されると、やっと安らかな表情になり、永遠の眠りに就いたそうです。
人の最期には、どんなに財産があろうが、地位や名誉があっても関係ない。
どんな人生を歩んできたのか?
どれだけ人のためにお役に立ったのか?
人は人と繋がる中で成長し、幸せを感じる。
そして、それは一番最後(死を迎える時)に決まる。
「いい人生だった」 と言える時。
定員240名の小ホールには、250人を超える参加者がありました。
最後の言葉には、会場から自然と拍手が沸きあがりました。
感動で一体になったようでした。
会場の受付のお手伝いをさせていただきました。
私は50歳を迎えた時、あと私に残っている人生は30年だと思いました。
あとの30年をどう生きたらいいのだろう?と悩みました。
私たちは、誰も必ず「死」を迎えます。
人は意味があって生まれてきます。
皆さんは、自分の人生をどう生きますか?
自分の命をどう使いますか?