スタッフブログ
2012.10月20日(土)
東京有楽町にある東京国際フォーラム ガラス棟7F にて、所長が学生時代からご指導いただいた恩師
の㈱椎名政夫建築設計事務所の椎名先生が「建築家の自律」(建築ジャーナル)の出版記念パーティ
にお招きいただき、所長と2人で行ってきました。
事務所スタッフの皆さんをはじめ、協力設計事務所、また所長のようなOBスタッフ達も全国からお祝い
に駆けつけ、およそ50名ほどが先生と懐かしい再会をしました。
ここ東京国際フォーラムの建物は、1989年国際コンペにより、ニューヨークの建築家ラフェエル・ヴィニオリ氏
が当選し、その日本側設計集団として椎名先生の事務所が選ばれました。
設計に1年半、工事に約4年を費やし完成した建物です。
そこで、この記念パーティが開かれたことにも意味深い思いでした。
建物も23年経ち、今年から改修工事も始まるようです。 総工費をお聞きしてびっくりでした!
「椎名先生、ご無沙汰しております。 お元気でご活躍のご様子何よりです。」
「松本からよく来てくれました。 何年ぶり?」 と気さくな語り口が先生らしい・・・
大学で先生の講義を受け、卒業後も先生の事務所で7年間働かせていただき、建築家としての資質を
学ばせていただき、今の所長の基を創ってくださいました。
所長の結婚式にもご出席くださり、ご祝辞をいただきました。 もう30年も前ですね・・・(笑)
「建築家の自律」 椎名政夫 対話と創造
日本建築家協会 推薦図書
建築ジャーナル発行
この本では、建築家のありよう、建築のありようを先生がこれまで歩んでこられた軌跡を通して、
「建築家の資質」とは何かを私たちに問いかけています。
「建築家の資格というものは個人とその資質の属するものなのです。 (中略)
建築家資格のシステムづくりにチャレンジしていただきたいというのが、今の私の願いです。」
―「建築家の自律」より抜粋
「官に頼らず自分たちで建築家資格をつくろうじゃないか」と建築家資格制度への提言をしました。
ニューヨークで経験した建築家の実務・海外調査で知った建築家職能の実態に照らし合せ、
今の日本の建築家の条件とは何か?を考えさせる本です。
◇ 椎名政夫先生プロフィール
1928年(昭和3年)生まれ
大阪生まれの東京育ち、早稲田大学理工学部で建築を学び、設計事務所で5年間勤務後、
1957年~1958年米国クランブルック美術大学建築都市計画専攻大学院を修了する。
その後、2社の建築事務所にて実務を経験する。
1963年帰国後、東京都品川区にて椎名政夫建築設計事務所を設立し、
数多くの建築を手がけ現在に至る。
新日本建築家協会副会長を2回歴任 ●(1987~1988)丹下健三会長時代
●(1992~1996)鬼頭梓会長時代
まだまだ現役でご活躍の先生は、ダンディでスマート。 新しいものに関心があり、発想が若い!
私にも気さくに語りかけてくださるそのお人柄に、OBのスタッフはじめ、多くの関係者がいつまでも
「ボス」と尊敬したい気持ちがよくわかりました。
二人してお招きいただいたことに、心から感謝でした。
” 椎名先生、 いつまでもお元気でご活躍を! 私たちもがんばります!”
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