スタッフブログ
建物性能の中で、大きな要素といえば、
①耐震
②断熱
の2つが浮かぶかと思われます。
今回は、耐震性能についてお話しします。
耐震と一言で表現しても、いろいろなことを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
まずは、
言葉の整理をしておきます。
よく耳にするキーワードとして、
『耐震』
『制振(制震)』
『免振(免震)』 があると思います。
一般的な木造住宅(建築物)が地震に耐えうるための基本の考え方は、
『耐震』 が最低限必要です。
(木造住宅(建築物)が地上に自立することが、最低限必要)
『制振(制震)』 と 『免振(免震)』というのは、地震に耐えるための方法ではありません。
振動を制する = 制振
振動を免れる = 免振 と簡易的に定義できるでしょう。
文字の通り、「耐える」という言葉が入っていないからもっともなので、
振動を制しきれない、振動を免れ切らずに木造住宅(建築物)に地震力が伝わった場合、
耐震性能がないと、木造住宅は「耐える」ことができません。
ごちゃまぜにして考えている方もいらっしゃるので、注意が必要です。
きちんと説明できない方(特に営業マン)にあたってしまうと、少々厄介です。
大切なのは、
『制振(制震)』、『免振(免震)』とは、『耐震』の補助的な役割を担う 『装置』 であること。
能力を発揮する大前提として、耐震性能の設計がきちんとしていること。
そうでないと、補助的な装置は役に立ちません。
(英設計では、国の最高基準である耐震等級3で設計します。)
『制振(制震)』、『免振(免震)』だから大丈夫ですよ。
という一言だけは、気を付けたいものです。
制振装置なども、木造住宅の構造体に鉄(スチール)を組み込むため、
長野県という寒さの地域では、壁内結露への検討も必要です。
言葉やカタログ性能だけでなく、そのモノの『本質』を見定めて、
日々の現場監理をしている経験から、取り入れて効果が発揮できる商品かを見極めることも
私たちの大切な仕事です。
特に『制振(制震)』装置においては、
効果の発揮できる商品とそうでない商品は明らかです。
知っているか、そうでないかは大切ですね。
そんなマニアックなお話もできます。
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