スタッフブログ
省エネ基準のなかで、省エネ水栓を選ぶことが、
燃費のよい住宅をつくるための指針として取り入れられています。
(一次消費エネルギーというものです。)
今回は、どの省エネ水栓の組み合わせが一番効果があるのかを検証してみました。
キッチン、お風呂(UB)、洗面化粧台が対象の水栓になります。
英設計の標準的な仕様をもとに、一次消費エネルギーデータを作成し、
キッチン、お風呂(UB)、洗面化粧台の水栓を省エネ水栓か、そうでないか。
に分けて、マトリックスを作り、比較検証。
(実際は、窓の数、外壁の面積によって、計算結果は物件ごとに変わります。)
今回得られた、成果としては、、、、
一番効果がある省エネ水栓は、キッチンとお風呂(UB)でした。
まぁ、一番水・お湯を使う場所なので当然ですが(笑)
しかし、意外な発見は、洗面化粧台の省エネ水栓の効果が非常に低いということ。
今回の検証では、数値に影響を与えていないという結果。
そして、
省エネ水栓で、実現できる省エネ削減率は、基準の数値から マイナス 2%~6%ということ。
(ZEHの基準は、この削減率を 太陽光無し で マイナス20% にすることが最低基準)
実は、本音を言えば、
もう少し、性能値に影響を及ぼす部分かと思っていたので、設計者としても驚きました。
(日にちをおいて、もう一度検証してみたいと思います。)
やはり、モノでの省エネを実現するということには、あまり重視していないということが証明されます。
プログラムを作成されている研究者さんたちも、
建物本体の断熱性能値を高めることを重視しているように感じました。
そうなると、
建物本体の断熱性能をいかに高め、気密性をなるべくコストをかけずに確率することが
重要だと実感しました。
パソコンに数値を入力して、出てきた結果を鵜呑みに採用するのではなく、
プログラムの数値のどこが重要かを、しっかりとにらんで設計することが大切だと考えます。
それは、設計者の設計意図を適切に実現させるために、
設計者自身が、しっかりと把握していることが大切だと考えます。
ただ、断熱材が入っているから大丈夫。
申請書上、ZEHになっていますから、大丈夫です。
といった、ことではなく、
自信をもって、『断熱性を高めた住まい』といえるように設計力を日々磨いていきます。
こんな、細かい部分のお話もできます。
よろしければ、お気軽にご相談ください~