スタッフブログ
先日、建物の燃費を設計するPCソフトの研修に参加しました。
機械に頼らない室内の快適空間の設計を目指す、
『パッシブハウスジャパン』の取り組みの一環です。
一日中座学でとても疲れましたが、とても有意義な時間となりました。
一級建築士事務所 英設計でも、いよいよ完成前の建物の燃費(光熱費)を設計できるようにしていきます。
昨今、いろいろな建物燃費(光熱費)を設計するソフトが販売され始めましたが、
操作性、入力する数値の根拠がまちまちで、どれにするか非所に悩みました。
今回のソフトは、入力する項目が非常に多く、結果がかなり厳しめに算出されるということが決め手となりました。
入力が簡単なものは、やはり、実際の建物になったときに設計値との誤差が大きいようです。
(それぞれの会社様の考え方によるので、一概にそれが悪いということではありません。)
一級建築士事務所 英設計としては、シビアに設計していこうということで、こちらのソフトを導入しました。
頑張ってこちらのソフトを使いこなせるようになります。
実務での稼働には少し、お時間をください(笑)
今回の研修の中で感じたことは、
断熱設計をする中で、計画時の設計値(着工前)と完成後の体感値(竣工後)にズレがある。
ということでした。
そこには、コンピューターが算出する数値を鵜吞みにすることが影響しているようです。
すなわち、
設計者本人が、その土地の気候・風土をとらえ、
コンピューターが算出する数値を正確に読み取り、
断熱材の厚さの割り増し調整と、全体の熱貫流率のバランスが取れているかをきちんと確認できているか。
ということだと思います。
コンピューターやプログラムの数値を鵜呑みにすればコストダウンにつながるかもしれませんが、
断熱設計のセオリーを無視してはいけませんね。
建物全体で、熱の逃げやすい場所と逃げにくい場所への断熱材配置にはバランスがあります。
設計の実務がコンピューター化されてきているからこそ、
設計者自身が最後に正しい判断が求められているように感じます。
さて、頑張ってマスターします。
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完成見学会のお知らせ
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2016年12月3日、4日にお施主様のご厚意により
完成見学会を開催させていただくことになりました。
場所は、東御市鞍掛。
塗り壁とカフェスタイルのかっこかわいい住まいとなりました。
ぜひ、お気軽にご参加ください。