スタッフブログ

先日、松本市宮田薪ストーブの家の現場確認に行ってきました。

宮田の家 英設計 性能追求型

英設計 松本 設計事務所

上棟をしてから、直後の確認

実は、このタイミングのチェックは非常に大切と考えています。

 

最近は、

第三者機関のチェックというもので安全性を謳っている会社さんもあるようですが、

第三者の検査があるから大丈夫」という、責任の不明確さがあるように感じられます。

 

本来ならば、

綺麗な仕事は、できる限りやり直ししないこと。 が一番と考えます。

そのためには、

前もって、第三者のチェック前に必要な確認ポイントを設計事務所が検査・確認するのです。

(これを 「設計監理」と呼びます)

 

近年は、雨に降られることを嫌がることが多くなり、

上棟から、雨水にさらされないように、急ピッチで外部をつくるようになってきました。

(昔は、大工さんが上棟してから雨に降られることもあったものです)

 

一見、とても良いことのようですが、非常に危険な面もあります。

それは、、、

 

急いで作業をする必要がある。」ということ。

 

大工さんも屋根屋さんも、必死で作業をしてくれているので、大変ありがたいです。

しかし、その反面

急いでいるあまりに、普段ならしない様なことも起こりえるのです。

 

今回も、上棟後の現場確認の中で、、、

工事監理 設計事務所の役割

筋交いとボルトが取り合うところ。

綺麗に、筋交いを加工してくれているのですが、、、

 

残念ながら、これはNGになります。

構造の筋交いを加工することは好ましくありません。

 

大工さんにも、お話をして、

新しい筋交いを交換してもらうようにお願いしました。

大工さんも、快く引き受けてくださいました。

ありがたいです。

 

他にも、

工事中の監理 徹底 設計事務所

屋根の雨水を防ぐための、ルーフィングと呼ばれる材料です。

こちらも、一部寸足らずで、木材が見えているところがあります。

 

屋根は、雨漏れ防止の観点からも

念入りにチェックしなければならないポイントです。

 

このように、急いで作業をする場合、

普段なら気を付けるポイントを、間違えてしまったりもする場合があります。

 

これを第三者の検査を待っていると、

直さずにそのまま次の工程に入ってしまうことも無いとも言えません。

特に、第三者の検査は、

屋根が仕上がってからの検査になるので、

今回の屋根ルーフィングが、このままの施工で次の工程に進んでしまう可能性もあります。

 

このようなことを防止し、適切な性能を確保するために

当社は、設計図に基づいた現場検査・確認を行っています。

 

一人で、数十棟を管理する現場監督とは、

まったく違う時間のかけ方と、落ち着いた目線でしっかりと検査・確認をしていきます。

 

ちなみに、

今回ブログに書いた内容が、毎回起こるわけではありません。

どの業者さんも、非常に丁寧に作業をしてくださっています。

 

あらためて、設計監理として

図面を書くだけではなく、「現場主義」であることの大切さを痛感した瞬間でした。

 

これからは、現場に出てこない設計者は、

どんどん実力をつけていかなければならない時代になるでしょう。

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【平屋】断熱構造見学会(松本市)