暮らしのコラム
2020/06/05 Fri
陽ざしが熱くなり始めてきましたね。
夏に向かうと、松本周辺でもクーラーが必要な自然環境になり始めてきました。
温暖化の進行ともいうべきか、
自宅の周辺でも冷房エアコンを使用する方が増えてきて、
部屋の中に、冷たい空気を送り出してくれる反面、
室外機から、熱くなった空気が排出され、
建物の外回りに熱がこもり始めていることもあるかもしれません。
英設計では、
断熱設計を検討する際に、
エアコンの能力の算定を再度検証しています。
過剰な能力にならないよう、
エアコンの「○畳用」という表記に惑わされることなく、
実際のお部屋の広さよりも小さいエアコンで十分に機能するように検討しています。
あくまで計算値になりますが、
断熱性能から室内の温度を冷暖房するのに
必要な熱量を算出して、エアコンの選定のための
一つの参考値として使用しています。
設計した建物に対して、どの程度のエアコンの能力が必要なのかは
建築主の方では、わかりにくく、
町の家電量販店で質問しても、建物の広さを基準に機種を進められたり、
金額優先で、型落ち品の省エネ率の低い商品を進められてしまうケースがあります。
(先日、家電量販店で私自身が体験しました。)
実質、新築の場合は、
暖房用にLDKに1台、
冷房用に2階に1台。という計算で
35坪前後の住宅であれば、十分に冷暖房することができます。
エアコンを各部屋につけるとなると、
それだけでも費用がかさんでしまいます。
しっかりと断熱・気密を頑張って、
建物の「素」の力(ちから)をしっかりと高めていきましょう。