暮らしのコラム
令和6年から、いよいよ低断熱の建物は住宅ローン減税(ローン控除)を受けられなくなるようです。
高気密・高断熱でHEAT20の断熱基準を標準仕様としている
英設計では、なんの影響もありませんが、
断熱性能をしっかりと設計できていないと、
受けられると思って、大きく住宅ローンを借りたのに、
住宅ローン減税(ローン控除)が受けられない、、なんてことも。。
これって、とても重要なことです。
基本設計の段階で断熱性能の設計指針を提案します
英設計では、設計を進めさせていただく中で、
平面の間取りがまとまってきた段階で、
どのくらいの断熱性能で設計しているのか、
を計算書で計算をして、断熱性能の指針・方針をご提案しています。
世の中の基準(法律基準)がどのくらいで、
今回ご提案させていただく設計内容が、
HEAT20 の どのグレードに該当するのか、などをお伝えしています。
あくまで数字の計算書になるので、
イメージがわきにくい部分もありますが、
「暖かいですよ」で、押し通すのではなく、
・周辺建物の日陰の要素がこのように飛んでくるので、建物はここ
・窓はここが一番大きいと冬場の暖房負荷を抑えることに効果がある。
・ここは意外と日陰になるから、大きく窓を開けず、通風用の窓で考えましょう
・断熱材の厚みは、屋根、壁、床をそれぞれこの厚さで、この材料で考えています。
・計算書で計算すると、このくらいの断熱性能になります。・・・などなど
を
設計のご契約を締結する前にご提案をさせていただいております。
(光熱費の提案は、昨今の電気代の高騰・不安定により現在は休止中)
どうしても、法律基準ギリギリでは、
暑い、寒い、ということが多いようです。
最近は、HEAT20 G2 前後の建物の設計をさせていただくことも多くなり、
断熱性能に意識を向けていただけることが、
地球環境や子供たちの未来を守るためにも、ありがたいことだと思います。
夏場の厚さも、断熱材の厚みが非常に有効になります。
(先日の断熱構造見学会をご参加いただいた方にも実感いただけたと思います)
どうやって確認するべきか
「暖かい家が欲しいです」、
わかりました。「暖かい家ですね」
という、会話で確認するのではなく、
ぜひ、きちんと数字で計算をしている根拠を求めつつ、
計算書を提出してもらいつつ確認する。
それによって、打合わせを進めていかれることが大切だと思います。
断熱性能が省エネ基準を満たしているかは、
①外皮性能計算書(断熱性能計算書:そもそもの建物の熱の逃げる量の計算)
②一次エネルギー消費計算書(燃費計算根拠の土台資料)
③BELS計算書(ZEH、ゼロエネルギー住宅の確認書)
の順番で、計算書でチェックをしていく必要があります。
自社で計算ができないと、「●●万円かかるので。。。」とコストアップを迫られることもあるとか、、
自社できちんと計算ができれば、
とても大変な作業、、ということまではいかないので、
設計させていただいている建物が、
窓が多すぎて、熱がにげすぎていないか、
断熱材量の厚みが不足していないか。
それらを工事するときにきちんと組み立てられるか?
などなど、
きちんと押さえるべきところをおさえていくことができます。
自社で設計することで、
提案設計の内容と整合させつつ、工事の無理がないかを検証していきます。
同時に、英設計では
耐震性能も設計段階で、同じように指針を示しつつ、
計算書を立案してから、設計契約のご提案をさせていただいております。
現場の見学会でも確認する
完成見学会ではなく、
建築途中の現場見学会で、断熱材をどのように考えているか、
その設計者たちの、断熱に対する考え方をしっかりと聞いてみるのもよいと思います。
図面だけではなく、現場でしっかりと確認しつつ、
こだわりの家づくりを進めていただけましたら幸いです。