暮らしのコラム
長野県の住宅助成金における、
設計指針が公開されました。
「信州健康ゼロエネ住宅指針」ということで、
何にゼロカーボン化に向けて、
ZEH基準を超える、信州版高気密高断熱の基準ともいえる内容が公開されました。
ゼロエネルギー住宅のZEH基準をベースにしながらも、
HEAT20のG2~G3を推奨基準として、断熱性能の強化を図っています。
気密性能と暖房負荷を設計の指針に加えているところは、良いですよね。
耐震性能については、「耐震等級3」を明示してもらっても良かったかな、とも思いますが、、
県内の多雪地域での耐震等級3では不公平感が出てしまう部分もあるので、
せめて、耐震等級2の明示は欲しかったかと思いますが、
きちんとした、指針を「長野県」として明示されていることは素晴らしいと思います。
最近の英設計では、
HEAT20のG2を超える設計性能基準(G2.5基準)も提案させていただいております。
しかし、間違えてはいけないのが、
一番大切なのは「暖房負荷」です。
いくら断熱性能が高くても、冬の陽ざしの差し込まない建物は、
暖房エネルギーがかかりつつ、太陽光のパネルの恩恵も期待できない、、、
という、本末転倒な建物になりかねないので、
敷地に対して、どこに陽ざしが一番降り注ぐのか、を
しっかりと建築を設計する設計者(建築士)が見極めて、
建築主(お施主様)にも説明をすることが必要です。
そのためには、英設計では、「等時間日影図」を作成して
プランニング前に提案しています。
(↓日射取得を考えるための等時間日影図についてはコチラ)
来年度から新たにスタートを切るであろう、
信州健康ゼロエネ住宅指針。
未来の子供たちの暮らす環境を残すために、
CO2の削減や、クリーンエネルギーの創生に住宅設計も加速していきます。