暮らしのコラム
こんにちは。
今回は、「和室」のある暮らし。
みなさんは、
「和室が欲しい。」って思うときありませんか?
日本人がなぜか落ち着く和室。
板の間、フローリングの床とは違ってなぜか、座りたくなる。
そして、寝転びたくなる。
小さなお子様にとっては、運動場になることもありますね。
そして、時には特大のベッド代わりにも。
日本独特の居室の様式となった「和室」。
日本人の生活には、古くからゆかりのあるカタチです。
英設計では、
建築主の方のお好み、暮らしのスタイルにあわせて
昔ながらの和室のしつらえや、カジュアルなカタチで和室もご提案しています。
和室の仕上げの違い
真壁の和室
真壁とは、壁の面に柱が見えるデザインの和室。
凛とした印象を持ち、昔ながらの和室の重厚感と独特の落ち着きがかもし出されます。
下の写真にも見えるように、壁に柱が見えてきます。
最近は、少なくなってきたようですが、無垢の柱が見えていて温かみも感じられます。
写真の正面には、「床の間」(左側)と「違い棚」(右側)が設けられています。
真壁の和室の場合、床の間と違い棚によって和室の表情がピリッとしまります。
和室の中央に正座しているとなんだか背筋が伸びるような感じがしますね。
つづいて、
大壁の和室
こちらは、「真壁の和室」とは異なり、柱の見えない和室。
真壁の和室に比べるとどちらかといえば、カジュアルな印象があります。
最近、だんだんと増えてきた和室のしつらえ方ですね。
もちろん、
こちらもしっかりと床の間を設えることも出来ます。
窓サッシの部分も、障子がなくても大丈夫。
和紙のブラインドなどを採用すればカジュアルの中にも
『和』の落ち着きを取り入れることが出来ます。
どちらの和室がよいのか?
実は、どちらが良い。ということは、ありません。
コストのバランスだけを考えると、
真壁の和室の方が
・柱に節のないタイプ
・長押という材料がプラスで必要になる
という点から若干のコストUPになります。
しかし、
真壁の和室には、大壁の和室にはない独特の日本らしさがあふれています。
すなわち、コストだけでは量ることができないのです。
そうなると、設計者がいつもポイントとしているのは、
建て主様の和室の使い方。
和室の使い方によって、どのような仕上が建物全体のバランスが取れるか。
ということがポイントになります。
冒頭にもお伝えしましたが、
和室があったら、子供をお昼ねさせたい。
小さいうちは、家族でたたみに布団で川の字になって寝たい。
やっぱり、お客様・友人に泊まっていただくのに和室がいいかな。
将来、もしかしたら両親を迎えるかもしれない。 などなど。
実は、これらひとつひとつの要望に対して
和室の必要な広さ。
和室の具体的な見せ方、しつらえ方。
和室がどの部屋の近くにあるのがよいのか。
廊下なのか、リビングなのか。
英設計は、
間取りのつながりや、その部屋が何でその広さが必要なのか、を
とても大切に考えて設計しています。
その中で、その和室をどのように使われるか。
という具体的なイメージをじっくりと対話の中で建て主様から引き出しながら設計を進めていきます。
おしつけではない、あなた達らしい住まいづくりがそこにあります。
じっくりと対話をしながら、「和室のある暮らし」を考えてみませんか。