暮らしのコラム
だいぶ前になりますが、木製サッシを県内で制作する業者様と打合せをしました。
YKKのAPW330、430、というペアガラス仕様とトリプルガラス仕様も良いのですが、
もう一つ住宅性能をブラッシュアップするうえで、
どうしても検討しておきたいのが、木製サッシです。
家全体で、熱が逃げてしまいやすい部分の割合の約50%を占める窓。
ここを断熱強化することは非常に効果的です。
詳しくは、こちらのコラムをご覧ください。↓
かねてから、いろいろと調べていましたが、
どうしても、県外で遠方の業者さんになり、
メンテナンスになかなか来ることができない「売り切り」
というスタイルになってしまいがちでした。
(佐藤の窓、スマートウィンもいいのですが、、)
もしくは、
木製サッシを制作してくれるが、断熱性能が非常に乏しい、、、
そんな中、
パッシブハウスジャパンの森さんに教えていただき、
ご紹介をいただいた業者さんと打合せを行いました。
山崎屋木工さんの「キュレーショナー」
県内で制作をしていただいているので、
メンテナンスにも来ていただきやすい。
そして、材料も「信州唐松」を採用している。
地域の材料で、地域に還元していくスタイルがとても良いですよね。
実際に施工された現場も見学させていただきましたが、
非常に、イイ感じです。
屋外面も木製なので、
どうしてもメンテナンスが必要なのが木製サッシのデメリットなのですが、
断熱性能と日射取得率が格段にUPします。
たとえば、
熱の伝わりやすさだけでも、比べてみると、
(木造工事共通仕様書 を参照)
単位:熱伝導率【W/m・K】
・乾燥木材 0.12
・樹脂(FRP) 0.26
・ガラス 1.0
・鋼(鉄) 55
・アルミ 210
なんと、
樹脂サッシが普及する前の、アルミサッシと比較すると、
樹脂でも、約1000倍も熱の伝わる速度が違うのです。
そして、木材と樹脂を比較すると、
さらにその約2倍の差があります。
一般基準値なので、
樹脂サッシすべてに当てはまるわけではないのですが、
樹脂サッシと、木製サッシのフレームだけでも、
約2倍の熱の伝わりやすさの差があります。
繰り返します、
アルミと樹脂で、約1000倍、
樹脂の方が熱が伝わりにくくなります(断熱性がUP)
さらに木製だと、樹脂の約2倍も
熱が伝わりにくくなるので、
アルミと木製を比較すると、おおよそ2000倍ほど差があります。
アパートなどのアルミだけでできた窓サッシが
屋外の冷気を室内に伝えてしまうわけです。
そして、
これが、アパートの窓で結露を引き起こしてしまう要因なのです。
これでも、なおアルミサッシを採用されますか・・・?
英設計でも、
ウッドショックによる輸入木材の高騰から、
大部分を長野県産材に置き換えをしてコスト調整を行ってきました。
さらに、
木製サッシでも県産材で揃えられたら良いですね。
しかし、、、
ちょっとコストが、、、
まだまだ、打合せをして詰めていきたいと思います。
企業秘密な部分もあると思うので、
サッシの全貌はお見せできませんが、
英設計では、部分的に利用したい!
という方にも、木製サッシのご対応が可能です。
ちなみに、
なぜ、木製サッシが良いのか?
今回は、ほんのさわりをご紹介しましたが、
詳しくは、
また次回コラムにしたいと思います。
アルミと、乾燥木材で、約2000倍の差があります!!