暮らしのコラム
家を作るとき、
建築会社を選択するときには、一生懸命調べていくと思われます。
今回、お伝えしたいのは、
「設計図に則した現場の確認(監理)が重要」ということです。
設計図では、断熱性能が良いけれど、
気密がしっかりと取れていないと、なんだかスースーする。。。
など。
設計図に準拠した施工がなされて、初めて住宅の性能が完成します。
気密性能をはじめとして、
耐震性能も、設計図通りの金物や筋交い、耐震パネルの施工がなされて、
設計した性能が発揮される住宅になります。
英設計では、
設計事務所として、お客様の代わりに現場の確認に伺い、
見えなくなってしまう部分の記録を行い、
不具合などは、指摘を職人さんに出すようにしています。
特によくわからないのは、「基礎」
ここは、図面を見てもよくわからないということがあると思います。
基礎の鉄筋がどのように配置されていて、
何本あることが適切なのかが、分かりにくい部分になると思います。
こういった部分が、
図面通りに施工がなされて、初めて耐震性をはじめとした
住宅性能が確保されます。
長期優良住宅を取得しているからOKということでもなく、
英設計では、
お引き渡し時に、「工事監理報告書」として、
壁の中や、基礎の中に隠れてしまう「隠ぺい部分」に関しても、
写真や計測データを報告書としてまとめた報告書をお引き渡し時に
お渡しをさせていただいています。
当然、各物件の「施工実績」の「施工」のページにも
現場確認にて行った記録を掲載していますが、
印刷書類として、「報告書」にまとめてさえていただいて、
お引渡しをさせていただいています。
建築会社としては、隠したくなりそうな、
施工の間違いや、是正のポイントも
HP(各物件の「施工」)などで公開をさせていただいています。
自分たちの再発防止も含め、
現場で起きていることを正直に報告して、
直していくために必要と感じるからです。
写真の様子は、
外壁の塗り壁下地に対して、釘が足りない様子を確認した状態です。
細かいと思われるかもしれませんが、
きちんと職人さんに対して、再施工を促していきます。
図面の性能値や、断熱性能がスゴイ!ということも大切ですが、
しっかりと基本を押さえて、
外してはいけないことの根本から
正直に、日々向き合っていきたいと思います。
最近の断熱性能の向上は目まぐるしいものがあると思いますが、
しっかりと、図面に記載している計画内容を
実現するように「現場」を大切に作れるかが、
より一層求められていくように感じています。
特に、
「見えなくなる部分をいかに大切に作れるか」
ということに、引き続きこだわっていきたいと思います。