暮らしのコラム
先日、「住宅省エネ技術者講習会」に参加してきました。
ずいぶん前に受講してから、情報の更新をと、
令和元年度の省エネ技術者講習会に参加してきました。
会場につくのが遅く、、最前列での受講でした。
国交省の住宅局の方が、沢山の資料をまとめてくださっていました。
どれも、参考になるものが沢山でした。
統計データやこれからの省エネ住宅の施工のポイントなど、
過去に受講した内容から引き継いでいるものが多かったので、
設計内容に関しては、大きな変更を加えなくて大丈夫なので安心しました。
しかし、
その他の資料では、少し驚くべき内容もありました。
断熱設計ができる建築士が、全体の約50%というアンケート結果。。。
ちょっと驚きました。
昨今の住宅省エネ化の中で考えていくと、意外と少ないのだなぁと。
同時に、
断熱の設計ができないのであれば、
現場が適切かどうかの判断もできないのでは・・・?
英設計では、
断熱設計(外皮計算)と一次消費エネルギーの計算を自社で行います。
どこを断熱強化すれば、性能が上がりやすいのかを日々研究しています。
これからも、省エネ断熱設計を強化して、
お施主様にも断熱設計や基準、どのくらいの断熱性能を目指すかの共有が
分かりやすく行えるようにしていかないといけないな。
と新たな気付きをいただきました。
これって、よく考えると、
「どこも、今の住宅は【省エネ】なんでしょう?!」
ということでひとくくりに考えるのは、危険ではないかと。。。
建築主(建て主)がしっかりと見極められるように、
設計者(住宅会社・設計事務所)が、
住宅性能を建築主(建て主)と確認・共有をしていく。
ということが大切になっていくように思いました。
法律としても、「省エネ性能の説明義務化」が制度化されました。
しかし、
法律の条文を読むと、、、
「建築主は・・・・」という主語から始まっています。
建築主も努力をしてくださいよ~。
とありますけれど、、、
しっかりと、建築主と建築士(設計者)が共有していくことが大切になりますね。
建築主任せで、すべてを決めるわけにはいきません。
小さく書いてありますが、、、
「建築主が説明不要」となれば、建築士も省エネ性能について、
説明する義務から解放されるとのこと、、、、
しっかりと、法律で拘束できない、抜け道があるような条文になっています。。。
英設計では、引き続き今までと同様に。
しっかりと断熱性能のご説明・設計方針をご説明するようにいたします。