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英設計の天津です。
『ヒートアイランド現象』って皆さん聞いた事ありますでしょうか?
私も耳にはしたことがありますが、『地球温暖化』の方が馴染み?が強く、あまり意識したこともありませんでした。
『ヒートアイランド現象』を改めて調べると、都市の気温が周囲よりも高くなる現象との事です。
(参照:気象庁HPより https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/cpdinfo/himr_faq/01/qa.html)
土地利用の変化の影響(植生域の縮小と人工被覆域の拡大)が主な要因のようです。
アスファルトやコンクリートの人工被覆域は、日射による熱の蓄積が多く、暖まりにく冷えにくい性質があります。
それが、夜間になっても熱を保持し、大気へ放出する為、夜間の気温が低くなりくくなっています。
英設計がある、松本市岡田エリアも20年前は田んぼや畑が広がっていて、夜になると本当に涼しかったのですが、最近では、夜でも暑さが抜けないように感じるので、ヒートアイランド現象も首都圏だけの話ではないようです。
さて、ココから本題ですが、なぜ信州松本パッシブハウスとヒートアイランド現象を掛け合わせたかと言うと、僕はヒートアイランド現象の抑制のヒントが『各家庭の庭や駐車場』にあるのではないか?と考えていたからです。

その検証場所が信州松本パッシブハウスなのです。
最近は、駐車場と言えば、コンクリートが当たり前のようになってきていますが、出来ればもう少し自然素材に寄った舗装にしたいというのが僕の願いでした。
当初は、芝生にして、タイヤ部分だけ大版の石にしようかなどとも考えましたが、コストと草刈り後にタイヤに芝が付くなぁと思い、断念しました。
そんなある日(サーモカメラで表面温度を測るのがブームだった時)夏場の英設計の駐車場の砕石の表面温度の日中と夜間の差に驚きました。
【英設計の駐車場:砕石敷】撮影日:2026/8/4(火)14:26 外気33.0℃

同時刻の日中、サーモカメラをあてると、道路の表面温度が59.2℃に対して駐車場の砕石の表面温度が57.1℃です。暑い時間帯なので、表面温度はほぼ同じですね。

そして、夜間も撮影していきましょう。
【英設計の駐車場】撮影日:2026/8/4(火)20:39 外気25.4℃

同時刻の夜間、サーモカメラをあてると、道路の表面温度が32.1℃に対して駐車場の砕石の表面温度が27.4~28.6℃です。
道路に対して-4.7℃(約-5℃)の効果がある事が分かります。

この検証の結果、信州松本パッシブハウスの駐車場は砕石敷に決定となりました。
ただし、砕石敷には課題もあります。
まさに妻から与えられた課題は、『道路に石が飛び出ないようにして欲しい』でした。
そこで考えたのが、駐車場と道路際50cm幅を砕石3号(30-40mm程)の少し大きな石にすることです。

そして、それより建物側は砕石4号(20-30mm程)として、タイヤに石が挟まらない程度の大きさにしました。
施工後、2週間経ちますが効果てきめんで石は道路に飛び出ておりません。
また砕石の効果は、雨水の浸透性の高さもありますね。道路が大雨でビショビショになっていても、砕石の範囲は浸透しており、雨水のたまりもほぼありません。

各家庭の駐車場が砕石に変わって少しでも雨水の貯留が出来れば、集中豪雨のピークカットには少なからず貢献できるはずです。
自然素材の草地や田んぼなどの植生域は、アスファルトやコンクリートなどの人工被覆域と比べて、保水力が高く、水分の蒸発による熱の消費が多く、地表面から大気へ与えられる熱が少ない為、主に日中の気温上昇が抑えられます。
私も実証をしてみて、身をもって体感しました。各家庭がすこしでも植生域(芝や砕石)を増やして頂き、ヒートアイランド現象の抑制につながる事を切に願います。
最後に、2026/9/2(水)の夜21:16 外気25.0℃ サーモカメラで撮影した信州松本パッシブハウスの外構を載せて終わります。
道路の表面温度31.1℃に対して、砕石の駐車場は25.2℃なので、-5.9℃(約-6℃)の効果が生まれていますね。
来年の真夏にまたその空間の温度も検証してみたいと思います。
「暮らしのカタチ」があります