施工例

鹿教湯温泉で足湯を楽しむ自然派カフェ ~鹿教湯文殊テラス~
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長野県上田市鹿教湯温泉で、

新しい自然派カフェの新築工事が着工します。

 

【鹿教湯文殊テラス】

松本市と上田市をつなぐ、

国道254号線の街道沿いに、

新しい鹿教湯温泉の目印として、

お施主様よりご相談をいただき、着工を迎えることができました。

 

鹿教湯温泉の入り口の目印(ランドマーク)になるべく、

設計に趣向を凝らしながら、

お施主様と一緒にデザインを煮詰めてきました。

 

いよいよ着工になります。

 

 

 

 

神主様に、

現地でお祓いをいただき、

工事の安全と店舗の繁栄を祈願します。

 

地鎮祭には、

工事を担当いただく、施工会社の方や、

職人さんにも参加してもらいます。

 

 

最初は曇り空でしたが、

青空も顔を出してくれました。

背筋がスッとする、地鎮祭でした。

いよいよ文殊テラスの着工が始まります。

 

 

四方のお清めも念入りに行って、

工事スタートです。

 

契約会が完了し、工事着手になります。

 

気持ちよく青空の広がる計画地に、

鹿教湯温泉の入り口になるランドマークカフェテラスを設計させていただきました。

オープンシステムにより、

木造で小規模店舗で建築していきます。

 

 

まずは、田んぼエリアであった部分を駐車場エリアに改築します。

砕石を敷き込み、転圧します。

新規の電柱も建柱して、電気の引込を準備していきます。

業者さんと現場で確認しながら、施工内容をチェックしていきます。

 

  

駐車場エリアが砕石敷きでおおよその形状ができると、

基礎工事を進めます。

 

今回は、

店舗設計でありつつ、凍結深度が深いため布基礎を採用します。

 

今回は、工務店さんを採用した工事を進めていきます。

 

まずは、基礎工事の掘削です。

 

青いビニールテープの位置には、

屋外トイレが設置されます。

 

今回は、布基礎を採用しているため、いつもと、型枠の施工が異なります。

 

実は布基礎の方が、構造上安定することが多く、

基礎梁をきちんと設計することができるので、店舗には向いています。

 

工事予算は、ベタ基礎に比べて若干upしてしまいますが、

店内が土間になる床が多いので、店舗建築には必要な設計です。

 

布基礎の場合は、それぞれが基礎梁になっているので、

一本ずつ検査していきます。

 

検査の中で、

修正が必要な部分は、職人さんに修正をしてもらい、

修正が完了すると、コンクリートを流し込みます。

 

コンクリートの納品伝票を確認して、

設計値通りの強度があるかを確認していきます。

 

しっかりと、振動機(バイブレータ)をあてて、

空隙ができないように施工していきます。

 

打設完了したら、養生していきます。

 

養生が完了すると、

今度は立ち上がりの型枠を組み立てていきます。

 

 

基礎断熱用の断熱パネルも納品されています。

防蟻用断熱パネルを採用します。

 

基礎工事も後半戦です。

断熱パネルを含めて型枠を施工していきます。

 

 

 

 

立ち上がりのコンクリートを流し込み、養生後脱枠します。

 

 

基礎工事が完了し、養生したら

基礎周辺の埋戻しを行います。

 

基礎の一部が立ち上がりが高さを持っています。

そこが、「足湯スペース」になります。

 

店舗内部の土間施工前の検査を行います。

土間設置のコンセントや、足湯の追い焚き配管など、

設備の施工内容をコンクリート打設前に検査していきます。

 

床下用コンセントの施工が配線ルートで

構造の取り合いが悪いので、設備業者様に修正をお願いします。

 

同時並行で、

店舗の少し離れたところに、屋外トイレスペースの基礎を施工しています。

 

基礎工事が完了すると、

現場で、曲線状の足湯スペースを設計させていただいたので、

現場で、形状の確認をお客様と打合せします。

 

 

脚のスペースの確認をしていきます。 

 

曲線を現場に描いて、

職人さんに伝達していきます。

 

土台も敷き込みが完了して、

土台天端を養生して、雨と雪に備えます。

 

足場の施工も完了して、

上棟を待ちわびる形になります。

  

 

今回は、寄棟方形の形をしているので、

四隅に隅木があります。

 

垂直も確認していきます。

 

足湯周りもきれいに納まっていきます。

 

屋根固定金物も図面通りの金物であることを確認していきます。

 

施工後にわからなくなってしまう部分は、

上棟時に施工に合わせて確認していきます。

 

 

上棟完了して、

金物の施工を確認するため、現場にて検査です。 

 

現場で、大工さんが施工を迷わないよう、

耐力壁の位置などを現場に印をしていきます。

 

金物の固定状況も確認していき、

固定不良などがあれば、指摘をしていきます。

 

 

屋根の軒先を曲線状にするため、

現場で、曲線を描いていきます。

 

 

その他、

大工さんとも現場で打合せをして施工確認をしていきます。

断熱材も納品されて、

工事が進捗していきます。

 

屋根形状を曲線に大工さんが仕上げてくれました。

軒先の曲線が大工さんによって施工されました。

設計で計画していたより、

お施主様と曲線を大きくすることに現場で打合せて変更。

大工さんにも対応していただきました。

雪が納まって、養生が取れて形がはっきりと見えるのが楽しみです。

 

現場では、

お施主様とスイッチコンセントの確認打合せを行います。

 

店舗なので、通常の住宅とは少し異なって、

あまり目立たないところを選びつつ、かつ、装飾にも対応できるように

コンセントの位置を確認してきます。

 

電気屋さんも同席してもらって、

一緒に場所を確認してきます。

 

そのほかにも、現場では職人さんたちがたくさん。

これから、施工上の確認と質問を受けていきます。

  

内部は、スイッチコンセントの確認が終了すると、

断熱材の施工を進めていきます。

 

 

可変調質気密シートのタイベックスマートを断熱材の室内側に

施工していきます。

 

室内に足湯スペースがあるため、

湿度を断熱材側に含ませないようにするため、

しっかりと目張りをしていきます。

 

厨房施設も、

煮炊きをするため、通常の住宅よりも激しい湿気が想定されるので、

こちらも、可変調質気密シートを施工していきます。

 

屋外は、塗り壁の下地のガラ板を大工さんが施工中。

意匠上の外壁の棚板もしっかりと留め付けていきます。

 

屋根の裏側も、曲線がきまり、

良い感じに仕上がってきています。

 

板金がきれいに仕上がっていて、気持ちが良いです。

 

一方、室内の化粧柱と化粧梁の部分に、

やわらかな、曲線を持たせた木材をさがすため、

材木やさんへ。

  

お施主様と一緒に、材木をみて選んでいきます。

 

丸太の皮付きを引き裂いた板を見て、

検討していきます。

 

自然の曲線のため、非常にきれいです。

 

材木やさんの社長さんも、一生懸命説明してくれます。

 

 

 

良い感じの板を選び、

現場で施工準備にかかります。

 

現場では、可変調質気密シートの施工が出来ているかをしっかりと確認します。

 

 店舗であっても、

気密検査を行います。

 

しかし、今回は、

入り口扉が「造作引き戸」であるため、

C値=1.0が限界・・・。

 

玄関引き戸の目張りは認められていないので、

これ以上は、難しい。。

 

その他からは、漏気の状態が確認できたところは、

適切に、気密処理を行い、

造作玄関引き戸の部分による影響が大きいと判断をせざるを得ないため、

N値が、しっかりと基準を守れている点から、

今回の試験結果は、OKとします。

 

 

過去にも、引き戸の住宅で気密測定を行いましたが、

やはり、玄関回りはドア扉に限ります。

 

しかし、店舗の場合はそうもいかないので、

なんとも難しいところです・・・

 

気密試験が完了すると、

大工さんも、内装用の石膏ボードを施工していきます。

 

同時に、外壁の塗り壁の下地も準備をしていきます。

 

現場では、雪も積もりながら、

松本とはまるでちがう気候のようです。

 

大工さんの石膏ボードの施工も進行していく中で、

足湯のスペースも準備が進みます。

  

大工さんのボード施工は、ペースアップしながら、

内部がどんどん、間仕切られていきます。

 

 

現場では、

厨房業者さんとも、シンクやガスコンロの納品に向けて、

レイアウトや、不具合が無いかの最終チェックをしていきます。

 

外壁は、

左官業者さんが、下塗りを行い、

外壁が、モルタルで覆いつくされます。

 

コーナーも丸みを持たせるように、

お施主様のこだわりを現場で対応していただいています。

 

外壁も、よく見ると、凹凸がしっかりとできています。

 

 

しっかりと乾燥養生させた後、

仕上げのジョリパットを施工していきます。

 

大工さんの内装ボード張が終盤戦になってくると、

現場に、塗り壁材が納品されます。

 

今回は、

お施主様にて、内装の塗り壁を施工していただく、

イベント形式で、内装仕上げを実施!

最初に、注意説明と施工方法を説明。

 

左官職人さんによるお手本を披露。

 

実際に、ご協力いただける方たちによって、

内装を塗り壁で仕上げていきます。

 

 

お施主様も施工して仕上げていきます。

 

 

 

材料が、足りるか心配でしたが、

なんとか大丈夫な様子。

 

施工を見守っていただいていた左官職人さん。

 

ほかの部分の下地処理に取り掛かります。

 

こういった、曲線部分もあり、

店内スペースは、面白い形がたくさんあります。

 

屋外も、順調に

外壁の下塗りが乾燥養生中。

 

もうすぐ仕上げ塗りです。

 

仕上げ塗りが出来れば、

足場が外せます。

 

内装の塗り壁も完了して、

良い感じに内部が見えて来ました。

 

 

室内の壁も曲線をデザインして、

塗り壁で柔らかさが強調されていきます。

 

ガスコンロ部分のレンジフードにもタイルを施工しています。

お施主様と打合せをして、最終的なタイルカラーを決定しました。

 

今回は、お施主様のご提案もあり、

お店のテーマカラーになる色をタイルにセレクトいたしました。

 

ガラスモザイクタイルで、イイ感じに仕上がっています。

 

 

足湯スペースも、土手のイメージをして、

モルタルの塗り仕上げでベンチ部分を作っていきます。

 

 

外壁にも、植栽をのせたり飾りつけしたりできる棚板もデザインしています。

 

足場が外れた時が楽しみです。

 

左官屋さんも、休憩しながら外壁の仕上げに奮闘中。

 

今回は、外壁にも曲線や凹凸、丸み、

柔らかさを施工依頼しています。

左官屋さんも丁寧に対応してくれています。

 

足場がもう少しで外れます。

現場ももうすぐラストスパート

 

足場がはずれて、

建物の感じが見えて来ました!

 

今回は、かわいい感じに仕上がっています。

トトロのような、ジブリのような世界観での設計になります。

 

周りの山並みとマッチして、色が良い感じです。

 

外壁の棚板もいい感じです。

手前のサッシの近くの棚板は、テイクアウト用の外で支払いや仮置きのための棚板になります。

 

このあと、

サッシ廻りも、窓サッシの角ばった感じを消すために、

さらに一工夫をしていきます。

 

軒先の曲線も面白い感じに仕上がりました。

 

屋外では、給排水工事の配管工事を進めていきます。

 

内部も、足場が外れて、光が入り込みやすくなりました。

店舗ですが、

窓サッシの位置を限定しているので、

室内に入る光も、柔らかい感じに、絞れています。

 

 

足湯から見える窓からの景色。

 

外には、デッキテラスの足湯スペースが見えます。

将来的には、この窓サッシの前のスペースにもデッキが広がる予定です。

 

外壁には、石を張ってもう少し柔らかい雰囲気を作っていきます。

 

ほぼほぼ、完成になりました。

 

屋外のスペースには、

お施主様手配の、空飛ぶガーデンハウスが到着しました。

ラッピングバスにのせられて、

静岡から到着です。

 

 

文殊テラスに、アイコンになるトイレスペースが取り付けられました。

いよいよ、完成が近づいてきました。

お引渡しが近づいてきます。

 

 

 

鹿教湯温泉「文殊テラス」とは、

 

上田と松本をつなぐ中間地点。

 

湯治場としての温泉地は、

三才山の有料道路無料化にともなって、

鹿教湯温泉を通る人が増えてきた。

 

鹿教湯温泉の温泉街は、メイン道路から少しはいってから始まる。

そのメイン道路に、鹿教湯温泉の目印になるべく、

「文殊テラス」の計画がスタートしました。

 

「本当の自分に還る」というテーマをもとに、

柔らかいデザインテーマと、鹿教湯温泉の自然になじみつつ、

鹿教湯温泉のランドマークとして気づいてもらうことも大切な役割になりました。

店内は、

薪ストーブ、足湯、カフェカウンター、小上がりスペースで構成されています。

ヒーリングサロンとして活用できたり、

音楽演奏のステージになったり、

足湯を楽しみながら、やすらぎのひと時を感じることができ、

自分の時間をゆっくりと楽しむことができます。

 

店主自慢の、こだわりのコーヒーも愉しめます。

 

鹿教湯温泉を気軽に触れてもらうため、足湯をテーマに、

車を止めて、一息ついて、鹿教湯温泉にふれてもらう。

そんな、店主の想いをたくさん込めてた建物になりました。

 

オープンシステムを採用して、

職人さんとも密に連携して、細部にわたり、こだわったデザインとなりました。

 

鹿教湯温泉の入り口に佇む、ジブリのような外観のカフェ

店内には、薪ストーブと足湯スペースがあり、柔らかい光に包まれます

足湯では、カフェメニューを愉しみながら外を眺めることができます

店内は、塗り壁仕上げの柔らかい質感で仕上がっています

足湯からは、大きな窓で外のデッキテラスも見えます

小上がりの仕切れるスペースでは、サロンや、演奏会を行うことができます

店内に入ってすぐの様子

小上がりは、仕切って個室として楽しむこともできます

個室からも、鹿教湯の山並みが楽しめる窓が柔らかい光を誘います

ジブリのような曲線の屋根がわくわく感を演出します

カドの無い、柔らかい曲線の屋根

 

入り口も木製建具でオリジナルデザイン

トイレもひろびろ、車いすでも利用可能です

薪ストーブも曲線のスマートなタイプを採用

入り口のフェンスは、流木を使ったアート

 

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お問い合わせ

※相談は無料です。調査研究、作図等の実費を伴う作業が必要な場合は、事前にご説明して進めさせて頂きます。

【平屋】断熱構造見学会(松本市)